お茶というと敷居が高いイメージがあって、茶事というとさらに大層なことだと思われがちですが、お道具や室礼も分相応にし、出来る範囲で無理なくやっていけば、自分も楽しんでお茶を差し上げることが出来るのではないかと思っています。
稽古も大事ですが、稽古は茶事を催すことが出来るように修練するもの。実践も積んでいかないと全然前に進まないし、楽しさも味わえないと思います。
ゴルフ練習場で練習用のボールばかり打って、一度もゴルフコースに出ないゴルファーは、ゴルフの楽しさも、面白さも、難しさもわからないのと同じですね(って、ゴルフされない人にはピンとこないかもしれませんが)。マラソンも然り。
ということで、今後も機会があれば茶事修行をしていきたいと思っています。
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<令和2年 長月茶事 会記> 於:和心庵
<待合>
軸: 「月」西垣大道筆 大徳寺派極楽寺(兵庫県) 「秋草図」 坂口行雲絵
莨盆: グアテマラ籠
火入: 大樋焼 宗旦350周年忌記念品
火吹: 青竹
汲出: 中国景徳鎮窯
盆: 丸盆 蝶々蒔絵
<本席>
軸: 「日々是好日」 前田昌道筆 大徳寺瑞峯院
花: 小菊、萩
花入: 瓢箪 瓢栄作
炭斗: 利休好 鱗
羽: 梟(フクロウ)
火箸: 利休好 針の目
灰器: 青楽
灰匙: 竹皮
香合: 瓢箪蒔絵(輪島塗)蔦香合、日野拓也作
香: 沈香 山田松香木堂
風炉: 唐金道安
釜: 紹鴎好 鶴首
風炉先: 浜辺
水指: 萩灰被 玉村登陽造
棗: 鵬雲斎大宗匠好 三光棗(日、月、星)一幸作
茶杓: C. Bartrette 作 「平常心」
茶碗: 黒楽 光悦「時雨」写 昭楽造
替: 九谷 「秋草に月」芦湖造、 京焼「六瓢」、「勾玉」木下宗道造
建水: ハワイ製
蓋置: 竹
薄茶: 坐忘斎御家元匠好 「嘉辰の昔」 上林詰
<点心> 大徳寺弁当箱
さつま芋ご飯、卵焼き、香菜入り鶏つくね、鮭西京焼き、胡瓜とワカメ酢物、椎茸のネギ包み焼き、銀杏人参、法蓮草の胡麻和え
煮物椀: しんじょう、ホウレン草、人参、レモン
菓子: 練り切り 銘「こぼれ萩」(手製)
菓子器: 根来銘々皿